擁壁工事を知っていますか。
擁壁工事という言葉はあまり耳にすることがないと思いますが、擁壁はよく目にすると思います。
高低差のある建物の下や山の斜面などの場所でコンクリートで造られている壁です。
どういったときに必要なのか、費用はどのくらいなのかを解説します。
高低差のある土地の購入を考えられている方はぜひ参考にしてください。
擁壁工事の必要な土地とはどんな土地?
擁壁工事はどういったところでおこなわれているのでしょうか。
ここでは擁壁の目的や必要な場所などを解説していきます。
擁壁工事とは?
擁壁工事とは、擁壁を建てて土砂崩れや崩壊を防ぐ工事のことです。
高低差のある土地では、建物の重さや自然災害などで負荷がかかり、土砂崩れの恐れがでてきます。
そのため、コンクリートやブロック、石などで擁壁をつくり、土砂崩れや崩落を防止します。
擁壁工事の必要な土地とは?
高低差のある土地や坂道などの斜面のある土地では、擁壁工事が必要になります。
なぜなら、高低差があると、建物の重さや雨水などによって土砂崩れが起こりやすくなるからです。
また、土地の高低差が2m以上ある場合、各自治体によって決められた「がけ条例」により擁壁の設置が義務付けられている土地もあります。
擁壁工事の種類は?
擁壁には主に3つ種類があります。
ひとつずつ解説していきます。
コンクリート擁壁
コンクリート製の擁壁です。
コンクリート擁壁には、鉄筋の入っているものと入っていないものがあります。
鉄筋の有無によって費用が変わってきますが、鉄筋が入っている擁壁のほうが、強度が高くなります。
ブロック擁壁
ブロックを積み上げた擁壁で、5m以上の高さがあっても施工可能な擁壁です。
種類にもよりますが、コンクリートブロックよりも工事費用の安価ところが特徴です。
石積み擁壁
石を積み、隙間にコンクリートやモルタルを流しこんだ擁壁です。
石積み擁壁のなかには、コンクリートやモルタルを流し込んでいないものもあるので、注意が必要です。
高低差のある土地の擁壁工事の費用はいくら?
擁壁工事の費用は、1㎡あたり約5万円〜10万円ほどです。
擁壁工事は使用する材料や工事の場所などによって費用が変わってきます。
たとえば、現場までの道が狭くトラックが入れなかった場合は費用が相場より高くなります。
実際に擁壁工事を考えている場合は、不動産会社や建築会社に見積もりの相談をしてみましょう。
まとめ
擁壁工事は安心してその土地を活用できるようにする大切な工事です。
高額な費用がかかる擁壁工事ですが、自治体によっては助成金や補助金が出るところもあります。
購入したい土地に擁壁工事が必要な場合、後に後悔しないように信頼できる不動産会社や施工業者に相談しましょう。
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