不動産購入は一生のうちで何度も体験することではないうえ、安いお買い物ではないので細部までこだわりたいという方も多いのではないでしょうか。
ですが、こだわりたいからと言ってどこまでも費用が出せるわけではありません。
今回はその不動産購入時の悩みを解決に近づける「サイディング」とは何かをご紹介します。
サイディングとは?そのメリットをご紹介
サイディングとは、家の外壁に張る仕上げ板のことです。
建物の外壁はコンクリートなどを打ちっぱなしにしておかず、仕上げをすることが一般的です。
その施工方法には、湿式といって壁を塗って仕上げる方法やタイルを張って仕上げる方法と、サイディングでおこなう乾式の2種類の方式があります。
このサイディングの最大のメリットは、工事費用が安いことです。
湿式の場合は職人の技が必要なこと、そして1つ1つを手作業で進めることから時間もかかるうえ、技術に匹敵する費用が必要です。
ですがサイディングはパネルを壁に張り合わせていくだけですので、技がなくても仕上げができるうえにスピーディーに完成します。
サイディングは素材別に4種類がありますが、一般的に普及しているのは窯業系サイディングという種類のものです。
窯業系とは主にセメントと繊維質で作られており、デザイン性にすぐれているという点もメリットです。
この技術がではじめた頃はそれほどバリエーションもありませんでしたが、今ではデザインも豊富で、好きなものが選べます。
不動産購入後に外壁をリフォームしたいという場合にも、家に合わせて選べるのは魅力です。
サイディングのデメリットとは
一方でデメリットももちろんあります。
一般的に普及している窯業系のサイディングは、吸水性があるため防水対策として表面の塗装が重要なポイントになり、メンテナンスが必要になるでしょう。
また防水対策以外にも、サイディングそのものが反ってきたり、ひび割れてきたりすることもあります。
通常、サイディングの寿命は10年程度と言われていますが、反りやひび割れ、そのほかの劣化などが見られた場合は10年を待たずして張り替えが必要になります。
このようなメンテナンスにかかるコストが、10年もしくはそれ以下のサイクルで発生することを考えると、大きな痛手となる可能性があるでしょう。
ご参考までにご紹介しますと、張り替えコストは30坪の物件の場合で約60万円〜300万円ほどが目安となります。
窯業系サイディングは比較的メンテナンスが楽だと言われていますが、それでも手間やコストはかかることは覚悟が必要です。
この辺りは、不動産購入時のチェックポイントのひとつになるでしょう。
まとめ
不動産購入時に気になる1つとして、サイディングの情報をご紹介しました。
サイディングに限らず、どんなことにもメリットやデメリットは存在するものです。
重要なのは、そのデメリットをどこまでカバーすることができるかという点ですので、情報収集と検討を重ね、より良い物件を手に入れてください。
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