マイホームの住み替え(買い替え)で新居を購入する際に、現在住んでいる家の住宅ローンが残っているケースは多いです。
このような場合にダブルローンを利用すると、住宅ローン残高がある状態でもあらたにローンを組んで家を購入できます。
今回は、マイホームの住み替えに利用できるダブルローンの概要や、利用するための条件、メリットとデメリットを解説します。
マイホームの住み替えで利用できるダブルローンとは?
ダブルローンとは、ローンを二重(ダブル)に借りる状態を指します。
住み替えのダブルローンは、現在住んでいる家のローンを返済しつつ、新居を購入するために住宅ローンをもうひとつ利用することです。
現在の家を売却してローンの残債を完済したあと、住み替える家を購入するために新たなローンを組むという売り先行の場合、ローンが二重になることはありません。
一方で、住み替えのダブルローンでは、まず新居を購入する買い先行でローンを組み、そのあと旧居を売却してローンを返済します。
旧居を売却し、売却代金でローンを返済するまでの期間がダブルローンの状態となります。
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住み替えのダブルローンの利用条件とは
1つめのローンと同じ金融機関から融資を受けるか、異なる金融機関で契約するかによって、住み替えのダブルローンの条件が異なります。
同じ金融機関を利用したい場合、現在の家のローン残高がその家の担保評価の50~70%以内かどうかが一つの指標です。
また、現在の家を一定期間内に売却できなかった場合は金利割引のないフリーローンに変更するなど、金融機関が提示する条件に従う必要があります。
異なる金融機関で借りる場合は、その金融機関の審査条件を満たせばローンを利用できますが、年収に対する年間返済総額の比率が重視されることが多いです。
返済負担率が約30%以下であることが審査条件となっていることが多いですが、ダブルローンとなることで比率を超える可能性が高いため審査は厳しくなります。
所有中の物件の売却計画や、預貯金の状況を開示することで、返済能力に問題がないと判断されれば融資を受けることができる可能性が高まります。
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住み替えのダブルローンのメリット・デメリット
住み替えのダブルローンを利用するメリットとして、家の売却前に新居を購入することで今の住まいから直接引っ越しができるため、仮住まいにかかる費用が不要となる点が挙げられます。
また買い先行となることで、新居を買うタイミングや旧居を売るタイミングに融通が利くことも、ダブルローンを組むことの利点となります。
デメリットはローンが二重になるため返済額が増え、旧居の売却とローン返済が終わるまでは経済的な負担が大きくなる点です。
返済不能に陥ってしまわないよう、ダブルローンの利用時には慎重な返済計画を立てるようにしましょう。
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まとめ
住み替えのダブルローンを利用すれば、旧居のローンがある状態でも新たなマイホームの購入が可能です。
旧居から新居への転居がスムーズになるなどメリットも多いですが、借入額が増えて返済の負担が大きくなってしまう点に注意が必要です。
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